2007年9月10日月曜日

海外のコピーレトリック①

今週は週末に宣伝会議賞の課題が発表されることもありますので、
5日間「コピーが際立った広告」をごご紹介していきます。
ただし海外の広告が中心ですので、宣伝会議賞の参考には
ほとんどならないとは思いますが、発想のヒントにはなると思います。

第1回目の本日は、かなり後味の悪いレトリックの広告事例です。


キャッチコピーは、
LAST YERA 7,514 HIGH SCHOOL STUDENT STOPPED DRINKING AND DRIVING.
「昨年、7514人の高校生が飲酒運転をやめました」
ビジュアルは交通事故の被害者にシートがかけられている写真。
飲酒運転を「やめた」と一見、好ましいことを言っている様で、
実は「事故死したこと」を表現している大変シニカルなコピーです。

海外のコピーレトリックには、この様に一見逆に見せて
良く考えると間逆に引き戻されるというクールかつ激しいものが
時折見られます。
日本人にはなかなか出来ない発想だと思いますが、
この発想って意識と訓練をすれば結構できる気もします。

このコピーとは関係ないですが以前アメリカのスーパーマーケットの
コピーで大変面白いレトリックのものがありました。

ルール1「お客さまは常に正しい」
ルール2「もしお客様が正しくないと思ったら、ルール1を見直せ」

この様にドストレートなことを「もって回った表現」をすることで
より超ドストレートに訴求するというレトリックです。
この言い回しも日本人的な思考ではなかなか出来ない気がします。

いずれにせよ海外のコピーレトリックは見慣れないユニークな
ものが多いので、あと数日ご紹介していきます。

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