2007年10月30日火曜日

衝撃的な屋外看板。

本日は表参道の交差点で見かけた衝撃的な屋外看板事例。

表参道の交差点は以前からファッション広告が密集した
オシャレ広告エリアですが、ある日突然
「上野動物園」の広告がこの場所に出現したのです。

ちなみに実際の写真は撮れなかったので、
この画像は(仮)のイメージ図ですが、
本物もほぼこんな感じでした。



キャッチコピー:行こうよ 上野動物園

この看板を初めて見た時は衝撃的で、
視覚的にはちょっとした「通り魔」的な感じすらしました。
もちろんイイ意味です。

私は元々この交差点付近のオシャレな看板の数々を
見るのが好きでしたが、
同時にオシャレな「ひとカタマリ」に見えてしまって
「もったいないな」とも思っていました。
一つひとつの広告に目がいかないで、
総体としてオシャレな印象を形成している感じでした。

その「オシャレが前提となった場所」で
むしろ対極のイメージにある「動物園」の
しかも「ゴリラ」のビジュアル、
さらに「行こうよ」という前近代的なキャッチコピーの
強烈なミスマッチな組み合わせの
広告が出現したことによって、
信じられないインパクトを生んでいました。
白昼夢かと思いました。

しかし、究極的な差別化が達成されている事により
視覚的には「ひとり勝ち」状態でした。
上野動物園に少し行きたくなりましたし。

どういう経緯を経て「上野動物園」の看板が
「表参道」に掲出されることになったのかは わかりません。
確信犯かもしれないし、何かの間違いかもしれません。

しかし背景にある戦略がどうであれ、
この広告からはクリエイティブ的に学ぶべき点が
多々あるように感じます。
「常識の破壊」という点では
「ディスラプション」的であるとさえ感じました。
※ちなみにこの看板は数週間で無くなって
 現在はありません。残念です。

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