2008年2月28日木曜日

「got milk?」店頭POP。

本日は、以前ご紹介した「got milk?」の店頭POP事例。

「got milk?」は「牛乳ある?」「牛乳はいいんですか?」
という意味で「牛乳が無いと困る状況」を描いたTVCMを
何年間も続けた伝説のキャンペーンですが、
(当ブログ2007年12月11日アカウントプランニング②参照)
「店頭POP」でも同じメッセージで展開していました。

スーパーマーケットの中の「シリアル」や「ビスケット」など
牛乳が無いと食べられない、もしくは「もっさりして」
食べづらいタイプの食品の棚に「got milk?」のPOPを掲出。



一般的には、スーパーマーケット内の「牛乳売場」に
「牛乳のPOP」があるのが普通ですが、
しかしそれではあまりに当たり前過ぎますし、
様々な牛乳メーカーのPOPなどが複数混在しているという
「アドクラッター(広告混雑)」状態なため目立ちにくいです。

しかし「シリアル」や「お菓子」など別のカテゴリーの売場に
「牛乳のPOP」があるとなると話は別です。
たぶん買い物をしている主婦は「あれ?何でこんな所に
“牛乳”とか書いてるの?」的にイイ意味で違和感を感じる
可能性が高いです。 しかも牛乳と関連性が高い商品なので
「納得度」も高いと思います。
いかにインパクトがあってもこの「納得度」が無いと
単なる「アクロバット」で終わってしまいますが、
このPOPは、ちゃんと「着地」をしています。

人間は見慣れたものは無視する傾向がありますので、
このPOP事例の様にちょっとした違和感や「ヘンさ」を出す
工夫 というのは単にフザけたり広告賞を獲るための
ワザなどではなく、マーケティング戦略上、
大きな武器となる広告戦術だと思います。
どんなに「イイこと」を言っていても見てもらわなければ
全く意味がないわけですから。

また「スーパーマーケット」という「流通サイド」にとっても、
異なる「複数商品」が同時に売れて行きそうな気配がして
好感が持たれそうなクロスマーチャンダイジングな
POP事例だと思います。

【買物カートの内側にも「got milk?」】



【レジでもダメ押しで「got milk?」】

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