2008年3月16日日曜日

ゲームと広告⑦「ケータイゲーム」

※このブログは「日刊」をうたっておりますが、
 私は家にパソコンが無いので毎週金曜日に
 土日分も合わせた3日分をアップしております。

「ゲームと広告」特集、最終日の本日は、
「ケータイゲーム」に関してです。

かなりのゲーム好きである私ですが、ちょっと前までは
「ケータイ」でゲームをするのは邪道だと思ってました。
しかしコーエーの「三国志」というシュミレーションゲームの
ケータイ版をやった後に完全にその考え方は変わりました。



それは現状のケータイの↑こんな小さな画面であっても
「中国大陸を細かく分割して領土を奪い合う」という
とても細かい画面構成のゲームである「三国志」というゲームが、
ケータイの画像がかなりキレイになってきたことで
あまりストレス無く遊べたからです。

「三国志」は大変壮大なゲームですので、
何度もセーブをして何日にも渡ってやり続けないと
全領土を制覇するのは困難です。
この様なゲーム性を考えると、
どんな場所でもパッとやることが出来て、
そしてすぐにやめることも出来る
「ケータイ」というインターフェイスは、
かなりシュミレーションゲームに向いている感じがしました。

電車に乗っている間に1国とだけ戦争をして
すぐにセーブをして、また後でやるみたいな感じで
ちょっとずつゲームを進行することが可能なので、
今までの様にゲームをやるための時間をしっかりとって、
パソコンやTVの前に座ってじっくりとゲームをする
必要がないというのがスゴく大きいと思います。

ケータイで家の中でゲームをやる時も、 パソコンや
テレビなど家の中の特定の場所に固定されるのではなく、
ソファーで寝そべってゲームしてたかと思うと
そのままケータイをもって寝室で寝そべりながらやり続ける
という家庭内ユビキタス状態が実現します。
「家」という大変小さな空間の中であっても、
その中で好きな場所で接触できるメディアというのは
小さなことのようで大きいと個人的には思います。

話は若干変わりますがケータイではなく
「家庭用ゲーム機」にしたって私はこれまではPS2などを
ずっとやっていましたが、最近ではPSPオンリーに
なってしまいました。
PS2は電源を入れるのがイチイチ面倒な感じがしますし、
一度ゲームを始めたらなかなかやめるのは
もったいない感じがしますが、
PSPだとパッとゲームを始められて、
しかもテレビをつけつつソファーでゴロゴロしながら
時々ケータイのネットで裏ワザやテレビから聞こえてきた
面白い情報をもっと深く検索しつつ遊ぶことが出来ます。
私はこの生活スタイルが定着したためあまりパソコンを
買う必要性が見出せていません。(パソコンが悪いと
言っているわけではありません。ケータイがパソコンの
代替物になりつつある気がします)
この生活形態は「ケータイ」と「テレビ」と「PSP」の
「トリプルスクリーン」であり、若い人の中にも
案外こんな感じのメディア接触をしている人も
多いような気もします。
(PSPではなくDSが多いかもしれませんが)

ケータイはかなり気軽なメディアですので
ケータイがもっと進化してパソコンに近づいていって
パソコンの変わりになってほしいと個人的には思います。

そのうち「iPhone」も発売されると思いますが、
画面もPSPばりに大きいケータイも出るでしょうし、
インターフェイス的にもケータイは
かなり進歩してくるのだと思います。

私はケータイでワンセグって見ないよなぁと
思ってましたがYouTubeは見ます。
好きな時に好きな映像を適当な短さで視聴する
『ケータイYouTube視聴』は、
かなりケータイメディアに適していると思います。

また話は変わりますが「iPhone」の操作は
画面にじかに指で触れる「タッチセンサー」ですので
以下の映像の様にゲーム的にも様々な可能性が考えられます。



これまでもこのブログで何回も書かせて頂きましたが、
インタラクティブメディアは、視覚や聴覚だけでなく
マウスやコントローラーなどの「触覚」という
身体機能の延長である感じが強い感覚機能を
活用するメディアですので、他のメディアよりも
感情移入度がかなり深い様に感じます。

例えば初期のドラゴンクエストは売上本数はスゴイですし
ゲーム内容としても当時のゲームの中でも
圧倒的な内容でしたが、ストーリーのシナリオなどを
ゲーム以外の他のエンターテイメントと比べると、
メチャメチャすごいというわけではないと思います。



しかしゲームは「コントローラー」を用いて
「自分で」指を使って操作して、しかも主人公に
自分で名前をつけて冒険をするので、
「感情の入り込み方」が他の分野のエンターテイメントよりも
はるかに深い気がします。

例えば、ゲームの世界の中でで以前助けてあげた悪人キャラに
今度は自分が助けられるというなんてことはない
ストーリー展開ですら、感情移入度が高いので
「お前は、以前助けたカンダダじゃないか!」などと
感動してしまいます。同じ展開を小説や映画でやっても
全然たいしたことないのに、このくらいのストーリー展開でも
自分が主人公であるゲームだとめちゃめちゃ感動してしまいます。
この様に「ゲーム」には、ユーザーを深く感情移入させる
力学が多分にある気がしますし、広告にもまだまだ応用が
可能ではないかと思ってます。



7日間にわたり「ゲームと広告」の事例を取り上げてきましたが、
ゲームが広告に適したメディアであるかは何とも言えませんが、
影響力が強いメディアではあると思っています。

広告における「ブランド理解」と「広告戦略」をベースに持つことが
当然重要ですが、そのうえで効果的に活用すれば
「ゲーム」は広告における面白くてかつ効果的な
武器になる気がします。

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