2008年7月15日火曜日

広告系総会(夏)

本日は、先日品川で開催された「広告系総会(夏)」についてです。
このイベントは「広告」に関するブログを書いている方々が集まった
「広告系ブロガー新年会」が元となった巨大イベントです。
主催はインターネット広告業界のカリスマ的な存在である
Googleのタカヒロさんです。
私は途中から参加したこともあり気になった点だけ書かせて頂きます。

気になった点「広告業界の外堀が埋まりつつある感じがした」


ここの所、本や新聞で「インターネット広告の勢いがスゴイ」という
記事を目にすることが多く、もちろん漠然とアタマでは理解して
いましたが、ネット系広告会社で働く大勢の人たちを実際に
目の当たりにすることで、広告市場が「本当に」大きく
「変形」しているということを痛感しました。
着実に広告市場の外堀がネット系の広告会社群によって
埋められていっている様な印象をもちました。

ネット系の広告会社の人たちはこれまでのマス媒体中心の
広告会社のことを「総合広告代理店」とか
「トラディショナル・エージェンシー」という
皮肉が暗喩されている言い方をすることが多いですが、
今回のイベントの約150人の参加者の中で
トラディショナル系の出席者はかなり少なかったと思います。

私自身トラディショナル系の広告会社に在籍しておりますが、
たまたまブログをやっていてこの様なイベントに出席したから
「ネット系広告会社」の勢いみたいなものを
目で見ることが出来たのですが
もしブログをやってなかったら、いまだに実感としてはネット系の
脅威というのは感じてなかったと思います。

トラディショナル系広告会社にはそれだけ過去の成功体験による
慢心が元となった「ネット系とか言ってるけど
これからも俺ら大丈夫だろ」的なイリュージョンが、
かなり存在する気がします。

総合代理店の世界の頂点であるWPPのサー・マーチンソレル氏は
Googleに代表されるネット系広告会社のことを「フレンド/友」と
「エネミー/敵」の造語である『フレネミー』という言い方をしてます。
個人的には敵・味方の様に明確に線引しない方が良いと思いますが
超巨大な広告会社にとって「ネット系の広告会社」は、
この様な「フレネミー」的表現に代表されるような見え方を
しているのだろうとは思います。

そして、新しい発想の様々なネット系広告会社の人たちと話していて
感じたのですが、これまでのマス広告中心の広告市場は、
いろいろと不透明な部分が多かったと思いますが、
ネット系の広告市場においては既存広告会社と「利益衝突」せずに
ロングテール的な「新たなクリエイティブ経済圏」を
築ける予感もしました。

私は大勢の人達がクリエイティブな仕事をして生活できる様な未来が
来ることを願っているのでこれまでトラディショナル系で培った知識を
リセットしてネット系の考え方を出来る限り吸収したいと思います。

あとネット系の人は、現状目に映った世界に疑問をもって
しかるべき未来を切り開いていこうと思う「ビジョナリー」タイプが
多いというのも改めて実感しました。
個人的な意見ですが、世界はビジョンがある人のものだと思います。

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